研究レポート

2022.03.14

2021年度卒業研究紹介【女子ソフトボール部】

2021年度体育学部体育学科「卒業研究」にて、【女子ソフトボール】をテーマにした研究になります。
ソフトボールのパフォーマンス向上に役立てる有意義な研究となりました。
ぜひ、概要を読んでみてください。


1.北久保華「女子ソフトボール選手のベースランニングにおける研究」
(学問分野:運動生理学)(担当教員:江波戸)
 本研究では、走塁能力と女子ソフトボール選手の競技水準との関連性を明らかにし、走塁能力の高い選手と低い選手の違いを直線スピード、コーナリング技能と走塁の膨らみ度合の観点から検討した。その結果、走塁能力は競技水準が高い方が速いことが分かった。また、走塁能力が高い群は直線スピードが速く、コーナリング能力も高い可能性が示唆された。しかし、走塁における膨らみ度合いには両群に差がみられず、走塁能力が高い群の方がやや膨らんでいる傾向にあった。これらのことから、ベースランニングでは、膨らまず鋭角に最短距離で走るよりも、走スピードを保てるようにベース前後を減速しないように走る方が良いことが示唆された。

2.弘光海「ソフトボールのベースランニングタイムに関連する技術的要因の検証」
(学問分野:バイオメカニクス, コーチング)(担当教員:高山)
 本研究では、大学女子ソフトボール選手を対象に、ホームベースから2塁ベースまでのトータルタイムと、ベースランニングのホームから1塁のふくらみ、1塁から2塁ベースのふくらみの大きさとの関係性を検討した。一連の結果では、効率的な⾛塁の為には各ベースの膨らみを小さくするのではなく、ホームから1塁のふくらみを⼤きく回り、1塁ベースを蹴った直後から極⼒⼩さく回る⽅がホームベースから2塁までの到達時間短縮につながることが明らかになった。

3.後藤明日香「女子ソフトボール投手におけるコンディショニング維持と疲労回復法」
(学問分野:運動生理学, コーチング)(担当教員:高山)
 本研究では、⼤学⽣⼥⼦ソフトボール投⼿1名を対象として、 睡眠時のコンプレッションタイツの着⽤が体と肩のコンディションと球速に及ぼす影響を検証することを⽬的とした。着用なしと着用ありの条件でそれぞれ2週間の状態を得点化して比較したところ、朝の体の調子は、両期間に差がなく、帰宅後の体の調子は着用ありの方が有意に高かった (p<0.01)。また着用ありの方が投球後の肩の調子が高く、睡眠時間も長いことがわかった(p<0.05)。一方、力の発揮の大きさに影響を受ける球速には効果を及ぼさないことが明らかになった。


研究は、自ら仮説を立てて、データや調査を行い、実証していきます。
体育学科では、自分の所属する部活動を対象とした研究を進める事ができます。
卒業研究はその集大成です!
パフォーマンスを高めたい選手は、いつも練習やトレーニングで行っていることかもしれません。
その自分の知見を後輩たちや未来のアスリート達へ伝えていきませんか。
どんなことができるのか?!を知りたい方は、ぜひ大学へお越しください。


2022年3月20日(日)オープンキャンパスでは、
体育学科は、スポーツ科学センター「INSPIRE」やトレーニング施設「TOPGUN」の見学・体験ができます。
是非ご参加ください。 <申込☞https://ipu-japan.ac.jp/opencampus/>

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(作成 体育学科 崔回淑)