研究レポート

2022.03.16

2021年度卒業研究紹介【男子バスケットボール部】

2021年度体育学部体育学科「卒業研究」にて、【男子バスケットボール部】をテーマにした研究になります。
バスケットボールの試合で勝つために必要な要因が何かを明らかにする研究やウエイトトレーニングのモチベーションに対する研究など、有意義な研究が行われています。
ぜひ、概要を読んでみてください‼

1. 宮本 尚樹・粟飯原 稜「大学男子バスケットボールの試合におけるオフェンスリバウンドの獲得が試合の勝敗に及ぼす影響 ~リバウンド獲得のための行動パターンに着目して~」(上図)
(学問分野:コーチング)(担当教員:國友)
 本研究では、中国地区と関東地区のバスケットボールの試合においてオフェンスリバウンドを獲得する際の行動パターンを分析し、どのような違いがあるかを比較検討した. 
主な結果:
 1)中国地区は、関東地区に比べオフェンスリバウンドの獲得本数が多いチームの方が試合に勝利する可能性が高い.
 2)中国地区と関東地区ともにオフェンスリバウンド獲得後のセカンドチャンスで得点を決めているチームが75〜80%の確率で勝利している.
 3)中国地区は、オフェンスリバウンドを獲得する際にコンタクト(身体接触)をして1試合平均4.0本のオフェンスリバウンドを獲得しているのに対して、関東地区は1試合平均6.8本のオフェンスリバウンドを獲得しており、統計学的に有意に高い値を示した(P=0.01)。
 4)関東地区は、ノーコンタクト(身体接触が行われない)でオフェンスリバウンドを獲得している本数が1試合平均1.6本に対して、中国地区は1試合平均4.0本であり、中国地区の方が高い値を示した(p=0.01)。
 以上のことから,競技レベルが低い場合は、オフェンスリバウンドの獲得本数が試合の勝敗に影響する可能性が考えられる。一方で、競技レベルに関係なくオフェンスリバウンド獲得後のシュート成功本数は試合に大きく影響する可能性が示唆された。また、競技レベルが高い関東地区はオフェンスリバウンドの際にコンタクトをする傾向にあり、中国地区はコンタクトを避ける傾向にあることが示唆された。

2.有働 瀬南・丸山 泰明 「ウエイトトレーニングに対するモチベーションとナルシスト度の関係性についての考察 -K大学体育会所属学生に着目して -」 (下図)
(学問分野:体育・スポーツ心理学)(担当教員:國友)
本研究では、意欲的にウエイトトレーニングに取り組める人ほど、自己肯定感が高くナルシストなのではないかという仮説の検証を行った。K大学に所属する体育会男子学生を対象にアンケート調査を行い、ウエイトトレーニングに対するモチベーションが高い集団と低い集団でナルシスト度数を比較検証した。その結果、モチベーションの高い集団の方がナルシスト度数の数値で高い傾向を示したが統計学的な差は認められなかった。しかし、モチベーションが高くナルシスト度数が高い人ほど、トレーニングを行う目的に「かっこ良くなりたい、モテたい」と回答する人が多く、容姿や見た目を気にする傾向にあるという事が分かった。

研究は、自ら仮説を立てて、データや調査を行い、実証していきます。
体育学科では、自分の所属する部活動を対象とした研究を進める事ができます。
卒業研究はその集大成です。
パフォーマンスを高めたい選手は、いつも練習やトレーニングで行っていることかもしれません。その自分の知見を後輩たちや未来のアスリート達へ伝えていきませんか。
どんなことができるのか?!を知りたい方は、ぜひ大学へお越しください。

2022年3月20日(日)オープンキャンパスでは、
体育学科は、スポーツ科学センター「INSPIRE」やトレーニング施設「TOPGUN」の見学・体験ができます。
是非ご参加ください。 <申込☞https://ipu-japan.ac.jp/opencampus/>

#IPU #環太平洋大学  (https://ipu-japan.ac.jp/
#体育学部 #体育学科 (https://ipu-japan.ac.jp/faculty/taiiku/
#スポーツ科学センター  (https://iss-ipu.jp/)
#男子バスケットボール部 (https://ipu-japan.ac.jp/athletic/club/m-basketball)
#受験生がんばれ #オープンキャンパス
#岡山 #大学 
(作成 男子バスケットボール部部長:國友亮佑)」