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2022.09.15 競技サポート

1年生で全日本インカレ入賞!陸上部期待のルーキー前田選手を分析!

 9月9日から11日にかけて開催された陸上競技の日本インカレに、今年も多くのIPU生が出場、女子100mで石堂陽奈(体育2年:立命館慶祥)が2位、女子100mハードルで芝田愛花(体育4年:恵庭南)が3位、女子4×100mリレーで2位に入るなど、多くの種目で入賞を果たしました。ここでは、1年生にして男子800mで7位入賞を果たした前田陽向(体育1年:洛南)のレース分析データを紹介します。

 予選を組2着で終え、順調に準決勝へ進出した前田選手でしたが、準決勝は強豪選手がひしめく厳しい組に入ってしまいました。この組を勝ち抜くために吉岡利貢コーチから「優勝経験のある2名に真っ向勝負を挑むのも面白いがリスクは高い。序盤から前に出て自分のペースを貫くことができれば決勝進出は決して難しいことではない」とアドバイスを受け、その通りに前半から先頭に躍り出る積極的なレースを展開しました(写真左)。終盤で3名の選手に逆転されたものの、1分50秒を切る好タイムで総合8位に滑り込み、この種目で1年生唯一の決勝進出を果たしました。100mごとの速度変化を見ると予選と準決勝でほぼ同様であることが分かります(写真右)。初めてのインカレで委縮する選手も多い中、吉岡コーチのアドバイス通りに自分のレースを貫いた前田選手の思い切りの良さが光るレースでした。

 決勝では疲労の残る中、ややタイムを落としましたが、順位は1つ上げ見事7位入賞です。前田選手の大学4年間での目標は、OBの源裕貴選手(NTN)が持つ日本記録(1分45秒75)を上回る1分44秒50。この日のレースを見ると、その実現を期待せずにはいられません。