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2019.12.22 イベント

カルティベイティブプロジェクト ⑥スポーツとは繋がりである

⑥スポーツとは繋がりである  

辻  では、残りの時間で、そもそも「スポーツとは」ということで、これからカルティベイティブプロジェクトのゲストに答え
   ていってもらいたいと思うのですが、「スポーツとは○○である」というような質問をすると、どのように答え、なぜそう
   思っているのか、聞きたいと思います。
   「スポーツとは」と言われると、石川君はどのように言語化してくれますか。
石川 ずっと考えているのですが、話している自分を客観的に見て、自分が何を話しているのか。今も話をしながら、自分がどう
   いうことを思っているか、考えてはいたのですが、そこに出てくるワードは間違いなく「つながり」です。
   コミュニケーションを通じて、「つなぐ」ことこそがクラブコミュニケーターの仕事であり、自分の価値ではないかと思ってい
   て、スポーツはそういった部分で言うと、いろいろなつながりがあるじゃないですか。そのつながりの垣根を越えるスポーツは
   年齢とか立場などはそういうのは全くないじゃないですか。
   ピッチに立てばフラットだし、そういう世界で僕もやってきたので、もちろん勝負だから、勝てばうれしい、負ければ悔しい
   ですが、相手をリスペクトする気持ちとか、そういう気持ちをもっていると、勝っても負けてもすっきりしている自分がいる。
辻  すっきりしているね(笑)。
石川 すがすがしいというか、それこそがスポーツの持つ力だと思いますし、だから言葉で言うと、垣根を越えたつながりを埋めるの
   がスポーツかな。
辻  垣根を越えたつながりをつくり出せるのがスポーツである。かっこいいね。
石川 かっこいいですか。どうですかね(笑)。
辻  スポーツだからこそ垣根が越えられるとか、スポーツだからこそ「つながり」が生まれてくるのは、極論を言うと石川君の人生
   そのものでもあるよね、結局。
石川 そうです。だから、別に自分がやっているから、こういう言葉にしたわけではないのですが、そういうマインドでいれば、たぶん
   伝わる部分はあるのではないか。
   もちろん言語化することも大事だし、いろいろな仕事として形にするのはすごく大事ですが、大事にしたいのは、自然体で、平常心
   で、ときに平常心ではないときももちろんありますが、接することで何かを感じてもらえるようなエネルギーを自分は発信続ける。
辻  今回だって、つながりの一つでもあるしね。
石川 そうです。今回、先生のご縁で越させていただき、皆さんとのタイミングもそうだし。
辻  そうだよね。
石川 だから、それって僕は全部必然だと思っています。ありがたいし、そういうものを大切に次につなげていきたい。だから、つなぐ、
   つなぐって、どんどん出てきて。
辻  「つなぐ」でおっしゃるとおりだと思って、それがスポーツの文化的魅力だと思うのですよね。人間的魅力だから。
   「つなぐ」というのは縁でもあるじゃないですか。これは僕の個人的な不思議ですが、いろいろな人に出会い、いろいろな人とつな
   がるチャンスがある。僕もサッカーのアスリートにたくさん会っているけれども、こうやってご縁になるのは全員ではないじゃない。
   それって、どう思う? ご縁になっていくのと、そうでないのとあるでしょう。
石川 考えますよ、いっぱい。
辻  それは何だろうね。
石川 何ですかね。でも、考えると、そういうものはまた変わってくるのかとか、それこそ自然体ではなくなってくる(笑)。
辻  そうだね(笑)。考えすぎて理由や理屈をそこに見つけてしまうと、また自然体ではないから、それが自然になること自体が、もう
   ご縁という発想かもしれないよね。
石川 自然体でいられることこそが縁だし、そういった自分も大事にしながら、相手というか、そういう仲間、つながりも大事にできるか
   どうかだと思います。
   


続く・・・