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2021.02.26 競技サポート

陸上競技部の中距離選手たちが低酸素トレーニングを開始!

春のトラックシーズン開幕を前に、陸上競技部の中距離選手たちが一般的準備期(競技に必要となる様々な体力をバランスよく高める時期)の総仕上げとして、2週間の低酸素トレーニングを開始しました。

このトレーニングは、インスパイア1階に設置されている環境制御室で、酸素濃度を通常より7%程度下げて行うトレーニングです。以前は長距離ランナーのスタミナ強化に効果的とされた低酸素トレーニングですが、近年、短時間の高強度運動でよりたくさんの乳酸を生み出し、高いパワーを発揮できるようになることも報告されています。スタミナとスピードの両方が必要とされる中距離選手にとって、低酸素トレーニングは極めて有効なトレーニング手段といえるのです。

2019年の日本インカレ前には週2回を2週間、昨年は一般的準備期を通して行った低酸素環境下でのインターバルトレーニング。これまでのトレーニング実験でランニングエコノミー改善(いわゆる燃費改善)への高い効果を確認しましたが、今回は、これまでより頻度を上げて、最大酸素摂取量およびアネロビックキャパシティ(いわゆる無酸素性のパワー発揮能力)への効果を検証します。

このトレーニングに入るのに先立ち、トレッドミルで最大酸素摂取量およびランニングエコノミーの測定、そして30秒間の全力ペダリング測定(ウィンゲートテスト)を行った選手たちは、前回の測定からの変化も確認し、極めてきついトレーニングにも意欲的に取り組んでいます。