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2021.06.25 人材育成

授業紹介「スポーツメンタルトレーニング論」担当:崔回淑

アスリートの実力発揮やパフォーマンス向上に心理的要因が関与していることは周知の事実です。
皆さんも「試合で最高のパフォーマンスを発揮するためには?」「毎日の練習の質をあげるには?」といった疑問の答えを求めて日々自分のこころと向き合っているのではないでしょうか。

環太平洋大学体育学部で開講している「スポーツメンタルトレーニング論」(授業担当者:崔回淑、2年・コア科目)では、上記のようにスポーツ場面でこころが関係して起こる出来事について、その原因を理解し、どうしたらいいのかを考えて、強化につながる具体的な対処方法を学びます。

講義内容は、自分の現状を理解するための自己分析を始め、やる気を高める、試合や練習での集中力を高める、試合に向けてこころを調整する方法など多岐にわたりますが、ここでは「緊張・不安のコントロール」をテーマにしたオンデマンド型授業を紹介します。
授業では、緊張・不安の仕組みについての解説や緊張・不安を和らげる「呼吸法」を紹介する動画を配信し、自宅等で呼吸法を5日間実施しながら自らの変化を観察報告する課題を課しました。

受講者(112名)のレポートには、
「自然と体がリラックスされ、無駄な力が抜けていく気がした」
「3日目にして呼吸の後に自分の苛立ちを感じなくなってきた」
「心が落ち着いた」
「リラックスできて睡眠の質が良かった」
「合宿が始まり緊張感で体がかなり硬かったが、身体のこわばりがとれ、気持ちの切り替えもできた」
「(練習前に実施)苦手なメニュで緊張していたが、気持ちが落ち着き動きに集中できた」
「(試合前に実施)3連戦の最終日で疲労が溜まっていたけどプレーに集中できた」などの感想が多く寄せられました。
受講者の報告からは、リラックス感が上昇し疲労や体のこわばりが軽減されることを実感し、その体験を日常や競技場面で有効に活かせていることが窺えました(写真参照)。

「スポーツメンタルトレーニング論」は、自分で自分のこころをコントロールする方法を実践的に学ぶことから、競技のみならず生活全般のセルフマネジメントにも役立つ授業です。
本稿で紹介している「緊張・不安のコントロール」に興味のある方は、リラックスを得るための呼吸法(←リンクを押すと動画が見れます)をぜひ体験してみてください。