研究レポート

2022.03.11

2021年度卒業研究紹介【女子硬式野球部】

2021年度体育学部体育学科「卒業研究」にて、【女子硬式野球部】をテーマにした研究になります。
女子野球のパフォーマンス向上のため、また普及に対して有意義な研究となりました。
ぜひ、概要を読んでみてください‼

1. 浅尾凪咲「大学女子硬式野球選手における足部機能と疾走速度の関連」(上図)
(学問分野:バイオメカニクス, 運動生理学)(担当教員:廣重)
 本研究では,大学女子硬式野球選手における足趾把持力と各種スピード能力との関連を調査した.
主な結果:
 1)足趾把持力とスイングスピード間においては有意な正の相関を認めた(r=0.44, p<0.05).
 2)足趾把持力の左右平均値と 10m スプリント,足趾把持力と 20m スプリントの間には有意な相関は認められなかった.
 3)足趾把持力とアジリティについて,特に切り返しの速さとの相関を確認するために,切り返し側の足趾把持力とプロアジリティテスト(切り返しを行った側) における相関を確認したところ,右足趾把持力と右切り返しでのプロアジリテ ィテスト,左足趾把持力と左切り返しでのプロアジリティテストの間には有意 な相関は認められなかった.
 4)スプリント能力(10m スプリントと 20m スプリント),アジリティ能力(プ ロアジリティテスト),バットスイングスピードの間にはそれぞれ有意な正の相関を認めた。
 以上のことから,野球選手における足趾把持力向上はバットスイングスピー ドを高める可能性および,各種スピード能力は一つが向上するともう一つが向上する可能性があることが示唆された.

2.橋本乃里香・辻倉彩水 「女子野球の現状と普及」
(下図)
(学問分野:体育史, 体育経営管理)(担当教員:和所)
本研究の結果、男性女性、経験者未経験者では認知度、興味についてはそれほど大きな差は出なかったが、女子野球を知ったきっかけや女子野球について知っていることについては男性、経験者と女性、未経験者の間で大きな差があることが明らかになった。
女性については、認知度や関心が大きいにも関わらず女子野球に関する情報が少ないことから、女性は興味があっても野球に触れる機会や場所が少なく、深く女子野球に関われない人も多いと考えられる。
今後は、女性にも野球を経験でき、野球に興味を持てる機会、場所づくりすることが女子野球を発展させていくことにつながるだろう。


研究は、自ら仮説を立てて、データや調査を行い、実証していきます。
体育学科では、自分の所属する部活動を対象とした研究を進める事ができます。
卒業研究はその集大成です!
パフォーマンスを高めたい選手は、いつも練習やトレーニングで行っていることかもしれません。
その自分の知見を後輩たちや未来のアスリート達へ伝えていきませんか。
どんなことができるのか?!を知りたい方は、ぜひ大学へお越しください。


2022年3月20日(日)オープンキャンパスでは、
体育学科は、スポーツ科学センター「INSPIRE」やトレーニング施設「TOPGUN」の見学・体験ができます。
是非ご参加ください。 <申込☞https://ipu-japan.ac.jp/opencampus/>

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(作成 女子野球部部長 早田剛)