3月24日に帝京科学大学で開催された「第33回ランニング学会大会」において、田中耕作先生(体育学科助教)が、2020年度ランニング学会奨励賞を受賞しました。
受賞対象となった論文「思春期の長距離走選手における3000m走能力と4種類の跳躍能力との関係」(ランニング学研究 31巻:1-8)では、中学生や高校生の長距離選手におけるプライオメトリックトレーニング(跳躍力・瞬発力を高めるトレーニング)の重要性を示しました。中学生や高校生の長距離走選手に対して、跳躍トレーニングを効果的に実施するための知見を得ることを目的に、長距離走能力と4種類(リバウンドジャンプ、垂直跳び、立ち幅跳び、立ち五段跳び)の跳躍能力との関係性を検討。その結果、長距離走能力と水平方向への連続跳躍能力(立ち5段跳び)が強く関係することが分かりました。
田中先生は「これまで長距離走選手のトレーニングとして、このようなトレーニングはあまり導入されてきませんでしたが、適切な時期に、適切な方法で実施することは競技力の向上につながる可能性があります」と、この論文が示唆するトレーニングの効果について話しました。
なお、この論文が掲載された「ランニング学研究」は、環太平洋大学図書館にも所蔵しています。気になる方は是非ご覧ください。