研究レポート

2022.03.12

2021年度卒業研究紹介【チアリーディング部】

2021年度体育学部体育学科「卒業研究」にて、【チアリーディング部】をテーマにした研究になります。
チアリーディングに関する先行研究はほとんどありません。
今回の研究は、チアリーディングのパフォーマンス向上に役立つ有意義な研究となりました。
ぜひ、概要を読んでみてください‼


1.日隈美夏「トウタッチジャンプにおける熟練度の違い」(上図2枚)
(学問分野:バイオメカニクス)(担当教員:早田)
 本研究の目的はトウタッチジャンプにおける股関節外転角度の最大値への影響を上肢の動きから検討することとした。
撮影は、チアリーディング部員19人のトウタッチジャンプをスロービデオで撮影した。その後、マーカーレス骨格検出ソフトウェアpose-capにて解析を行った。肩関節外転角度変化に対する股関節外転角度変化について検討を行った。
 その結果、熟練者は非熟練者を比較すると、股関節外転角度の最大値が大きく、肩関節外転角度の変化が大きかった。このことから、トウタッチジャンプ中、脚を高く上げるためには、最終局面にて再び腕の振り上げが影響することが考察された。


2. 本多望夢「ロンダート宙返りの動作における熟成者と非熟成者の違い」(下図左)
(学問分野:バイオメカニクス)(担当教員:早田)
 本研究の目的はロンダート宙返りの高さに対する身体動作の影響を検討することとした。被験者はチアリーディング部員10名とした。チアリーディングマットの上で、普段通りにロンダート宙返りを行わせ、スローモーションにて撮影した。解析はロンダートのホップの足が床に着いたときから宙返りの着地までを撮影した。ロンダートの着地時における股関節、膝関節、肩関節の角度を算出し、宙返り時の腰の高さを座標値より求めた。
 その結果、ロンダート宙返りの高さはロンダート着地時の股関節角度と正の相関関係が認められた(R² =0.61)。ロンダート宙返りの腰高さは、ロンダート着地時の肩関節角度や膝関節角度より、股関節角度が影響を与えると考察された。 


3.青木穂香「バク転宙返り動作における熟練者と非熟練者の違い」(下図右)
(学問分野:バイオメカニクス)(担当教員:早田)
 本研究は、バク転宙返りにおける動作解析により、 宙返りの高さへの影響を検討し、指導法にいかすことを目的とした。被験者はチアリーディング部員5名とした。バク転宙返り動作を、矢状面からスローモーションで撮影した。バク転の足が床から離れた瞬間から宙返りの着地までを撮影した。バク転の着地時における股関節・膝関節・足関節の角度,宙返りをする時の腰の高さ、バク転着地時から宙返り開始までの時間を解析項目とした。
 その結果、バク転宙返りの高さが高くなるにつれて、バク転着地時の股関節屈曲角度が小さくなった(R² =0.86) 更にバク転着地時から宙返り開始までの時間が短いとバク転宙返りの高さが高くなることが明らかになった(R² =0.78)。この結果より、非熟練者はバク転着地時に上体が起きていないことから、股関節屈曲角度が大きくなっていた。バク転着地時の股関節屈曲角度が小さいこと(体幹がまっすくな状態)は、足の引き上げが容易となり、宙返りに移行しやすいと考察された。 


研究は、自ら仮説を立てて、データや調査を行い、実証していきます。
体育学科では、自分の所属する部活動を対象とした研究を進める事ができます。
卒業研究はその集大成です!
パフォーマンスを高めたい選手は、いつも練習やトレーニングで行っていることかもしれません。
その自分の知見を後輩たちや未来のアスリート達へ伝えていきませんか。
どんなことができるのか?!を知りたい方は、ぜひ大学へお越しください。


2022年3月20日(日)オープンキャンパスでは、
体育学科は、スポーツ科学センター「INSPIRE」やトレーニング施設「TOPGUN」の見学・体験ができます。
是非ご参加ください。 <申込☞https://ipu-japan.ac.jp/opencampus/>


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(作成 ゼミ担当 早田剛)