研究レポート

2022.03.14

2021年度卒業研究紹介【男子ハンドボール部】

2021年度体育学部体育学科「卒業研究」にて、男子ハンドボール部が行った研究を紹介します。それぞれが魅力ある新たな知見を研究しました。競技力向上のためのヒントがあるかもしれません。興味のある方は是非,ご覧ください。

1.伊地知幸之介(優秀賞)

ハンドボール競技における日本トップレベル選手と海外トップレベル選手の有効なフェイントについて

(学問領域:体育方法・コーチング・ゲーム分析)(担当教員:仙波慎平)

本研究の目的は,日本人選手と海外選手のフェイントプレーに着目し,有効および無効なフェイントプレーのプロセス明らかにすることを目的とした(対象シーン300シーン)。

主な結果

日本

助走局面において「遅い」「速い」助走を使い分けており,フェイント動作においては「ドリブル」を多用していることが明らかになった。

海外

助走局面において「ドリブル」を使った助走を使用していることが多い。フェイント動作においてはステップフェイントを用いた「切り返し」が最も多いことが明らかになった。

2.小栗大輝

ハンドボール競技におけるサイドシュートに関する研究ートップレベルの外国人選手と日本人選手を比較してー

(学問領域:体育方法・コーチング・ゲーム分析)(担当教員:仙波慎平)

本研究の目的は,海外および日本の選手におけるサイドシュート達成までのプロセスに着目し,その違いを明らかにすることを目的とした(対象シーン200シーン)。

主な結果

海外

1歩でシュートを打つ生起率が有意に高い。その理由として

踏切までが短くなるためディフェンスが詰めてくる前に余裕をもってシュート体勢に入れるためであると考えられる。

日本

2・3歩の生起率が高く,海外に比べて歩数を使用し,踏み切ることが明らかになった。その理由として,中に跳ぶこと,自身の体勢を保ちシュートを打つことを狙いとしていることが考えられる。

3.平山晴海

ハンドボール競技における防御に関する研究ーフランス・デンマーク・日本の失点を比較してー

(学問領域:体育方法・コーチング・ゲーム分析)(担当教員:仙波慎平)

本研究の目的は,ハンドボール強豪国であるフランスおよびデンマーク,我が国日本のディフェンスの失点に着目し,その特徴を明らかにすることを目的とした(対象試合:計22試合)。

主な結果

フランス

開始時のDFおよびアクティブ局面において2ライン・3ラインの生起率が高い。その理由として攻撃者に対して積極的にボール奪取を狙うことにより,攻撃権獲得後に繋げようとしていることが考えられる。

デンマーク

開始時およびアクティブ局面において1ラインの生起率が有意に高い。DFラインを変化させず,1ラインで守るシステムを選択していることが考えられる。その理由として,シュート成功率の高い,ポスト・カットインシュートを防ぐことを狙いとしていることが考えられる。

日本

相手オフェンスがポジションの配置後,オフェンスを開始しようとした時に,DFラインを増加させ,積極的にけん制活動を行っていることが明らかになった。

4.村上侑司

チームに関する研究ー成績間の違いに着目してー

(学問領域:体育方法・コーチング)(担当教員:仙波慎平)

本研究の目的は体育会に所属している学生を対象に成績によってチームまたはトレーニングの違いがあるかを明らかにすることを目的とした。方法として,本学体育会に所属する58名にアンケート調査を行い,得られた回答を分類し,自由記述に関してはテキストマイニング分析を行い,共起ネットワークの作成を行なった。

主な結果

最高成績時

①週6回のトレーニング頻度が最も多く,規則正しく休息を入れることで,トレーニングへの集中力が高まることが考えられる。

②指導者・コーチおよび選手同士のコミュニケーションが取りやすく,目標が明確である。

非最高成績時の特徴

①監督・コーチへの満足度は低く,指導内容も一方的である可能性が高い。

②明確な目標がなく,選手同士およびチームが同じ方向に向かっていないことが考えられる。

研究は、自ら仮説を立てて、データや調査を行い、実証していきます。

体育学科では、自分の所属する部活動を対象とした研究を進める事ができます。

卒業研究はその集大成です。

パフォーマンスを高めたい選手は、いつも練習やトレーニングで行っていることかもしれません。その自分の知見を後輩たちや未来のアスリート達へ伝えていきませんか。

どんなことができるのか?!を知りたい方は、ぜひ大学へお越しください。


2022年3月20日(日)オープンキャンパスでは、

体育学科は、スポーツ科学センター「INSPIRE」やトレーニング施設「TOPGUN」の見学・体験ができます。

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(作成 男子ハンドボール部 部長 仙波慎平 )」