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2020.11.06 地域連携・貢献

Q.ばねを高めるにはどうすれば良いですか?

【このシリーズではスポーツに関する身近な疑問・質問についてIPUの教員がお答えします!】

 

Q.ばねを高めるにはどうすれば良いですか?


A
. 色々なジャンプトレーニングを取り入れてみてください。

  スポーツをしていると、「ばねのある選手」あるいは「ばねのある動き」といった表現を耳にすることがあると思います。そこでまず、「ばね」とはなにかについて解説します。「ばね」とは、反動動作を伴う全ての運動に共通する運動能力と言われています(図子,2005)。もう少し簡単に解説すると、走ったり、跳んだりすると、脚が地面に着地します。その後、自分の力を受けとめて伸び上がるような動きが必要となり、これがばねの動きと似ているのです。つまり、このとき、ばねのようにしっかりと弾んだり、素早い動きができているとばねのある選手と言われています。

そのため、ばねを高めるためには反動動作を伴うジャンプ運動を使ってトレーニングしてみると良いでしょう。

代表的なジャンプ運動の一つには、リバウンドジャンプ(RJ)が挙げられます。これは、その場での連続5回ジャンプであり、できる限り接地時間を短くして高く跳ぶことを意識します。また、このときの評価指標はRJ-index=跳躍高/接地時間)であり、短い時間でどれだけ高く跳ぶことができるかを示すものとなっております(この数値が高いといわゆる「ばねがある」)。

上記のことから、ジャンプ運動を使ったトレーニングとしては、地面についている時間をできる限り短くして、なおかつ高く跳ぶことを意識するようなトレーニングを継続的に実施していくことにより、ばねを高められると考えられます。陸上競技の100m走や走高跳、バレーボールのスパイクやブロックなど、速く走るため、瞬時に高く跳ぶためにはばねを強化していく必要があります。是非実践してみてください。

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(この記事はIPU陸上競技部短距離コーチ・梶谷 亮輔が担当しました。)