お知らせ

2021.03.04 競技サポート

中村輪夢選手らBMXフリースタイルパーク代表選手の体力測定を実施

2月28日に、東京オリンピックの金メダル有力候補である中村輪夢選手、大池水杜選手らBMXフリースタイルパーク日本代表選手の体力測定を、岡山市にあるライトBMXパークで行いました。この測定は、日本自転車競技連盟が取り組む「次世代ターゲットスポーツの育成支援事業」(独立行政法人日本スポーツ振興センター委託事業)の一環として、吉岡利貢教授、田中耕作助教らを中心に本学スポーツ科学センターのトップアスリートサポートプロジェクトが実施しています。

今回は、8月に学内で行った測定のうち、自転車エルゴメータを用いた最大パワーの発揮能力、競技特異的な間欠的なパワー発揮能力などの測定を行いました。ケガの影響で体力面の強化を重点的に進めてきた中村選手をはじめ、多くの選手に体力面での大きな成長が見られました。また、エリート選手とともに合宿をおこなっているジュニア選手に対しては、現在の体力とエリート選手の測定値を参考にした「今後目指すべき体力レベル」を示しました。

これまで科学のメスがほとんど入っていないこの競技では、高いパフォーマンスを発揮するためにどのような体力が必要なのかも明らかではありません。このプロジェクトでは、様々な測定を行い、その競技パフォーマンスとの関連についてスタッフおよび選手の皆さんと議論しながら競技特性を明らかにすること、また、測定結果からトレーニングの成否を評価することで選手たちをサポートしています。そして今後は、ストレングス&コンディショニング(S&C)、栄養、そして心理面のサポートも加えたチームIPUとしてのトータルサポートも計画されています。

東京オリンピック・パラリンピックで初めて正式競技に採用されたBMXフリースタイルパークの選手たちの活躍、そしてその裏でのIPUスポーツ科学センターの取り組みにぜひご注目下さい。

<関連記事>
BMX中村輪夢、環太平洋大入学をサプライズ発表(日刊スポーツ)
BMXフリースタイル・パーク大池選手 金メダルを目指した新たな取り組み(KSB瀬戸内海放送)