「スポーツにおける多様な性のあり方 ~セクシャリティやジェンダーについて学ぼう~」と題して、高城佳那先生(静岡産業大学経営学部・准教授)より、本学学生に向けてご講演をいただきました。
高城先生は、参加学生に向けて、スポーツ場面で当事者が抱える課題・困難、セクシャリティやジェンダーに関する指導者の意識について、さまざまな実例をもとにお話し下さいました。さらに「性とは何か(性とはグラデーションであり、性を構成する要素には、身体的特性、性自認、性的指向、性表現がありその組み合わせや程度は人それぞれであること)」についても、非常に分かり易くご説明下さいました。
ご講演の後には「トランスジェンダーのアスリートはどのように競技会に参加するのがベストか?」についてのグループ討論も行われ、参加した学生たちは積極的に意見を交わしました。また、続いて行われた質疑応答の時間には「教育現場でどのように対応すべきか」や「カミングアウトをどう受け止めれば良いか」など学生から様々な質問が挙げられ、高城先生はそれぞれに丁寧にご対応、ご助言を下さいました。このようなテーマの講演に初めて触れる学生もおり、受講者アンケートでは「満足した」との評価が多数を占めました。
環太平洋大学スポーツ科学センターの「女性アスリート支援プロジェクト」では、女性特有の問題について理解し対処するために、月経、栄養、心理、トレーニング、女性のキャリア教育を軸に、講義や演習など様々な取り組みを行っています。この取り組みは、将来を見据えながら学生自身の自己管理能力を高めるとともに、女性アスリートについて理解した指導者や教育者を養成することを狙いとしています。