6月4日(金)から6日(日)にかけて、レモンガススタジアム(平塚市)で行われた日本学生陸上競技個人選手権大会で、女子走高跳の武山玲奈さん(体育学科4年)、男子400mの佐藤恵斗くん(体育学科2年)が優勝したほか、数多くの選手が入賞する大活躍を見せました。IPUスポーツ科学センターでは、先日の中国四国インカレに続いて、この大会でもパフォーマンス分析サポートをおこないました。今回は、明石啓太先生と田中耕作先生が大会に出向き、レース分析や映像分析を実施、選手およびコーチに即時にデータをフィードバックしました。
左上の写真は、武山さんの成功試技と失敗試技の動画を重ね合わせた合成動画の一場面です。失敗試技では成功試技より後方を走っており、踏切が遠くなっていることが分かります。このように、合成動画を見ることによって助走の速度、歩幅、そしてリズムの違いなど、様々な情報を得ることができます。そして、これらの情報は、選手が自身の感覚と実際の動きのズレを理解することを助けてくれます。
今月末には東京オリンピックの代表選考会も兼ねた日本選手権が開催されますが、この大舞台に向けての総仕上げにおいても今回のデータが活用されています。女子走高跳は、大会最終日(6月27日)に行われます。科学の力も使って戦う武山さんの跳躍にご注目下さい。