コロナ禍の実技授業 ―ダンス編-
前期授業では、体育学科・健康科学科を対象とした「ダンスⅠ(基礎)」(授業担当者:小澤尚子)を開講しています。
中・高(保健体育)教諭一種免許状・健康運動指導士の資格取得を目指す方は、必修の科目です。
2021年前期は、約230名の学生が履修中です。
授業内容は、中学校・高等学校学習指導要領のダンス領域を構成する“創作ダンス”、“フォークダンス”、“現代的なリズムのダンス”を展開しながら、リズムや音楽、イメージに合わせて、踊ること・創ること・観ることを指導者の視点から学びます。
コロナ禍の実技授業は、検温・手洗い・アルコール消毒、リノリウムに 5m 以上の間隔で場ミリ(ビニールテープで立ち位置の目印)をして目安を示し、人と人との間隔をとって実施しています。
また緊急事態宣言期間中は、対面授業からリアルタイム(同時配信型授業)に切り替え、グループディスカッションをしたり、少人数グループに時間を分けて踊ったり、工夫をしながら授業を展開しています。上記の資料は、教師という立場から、苦手・得意とする生徒へ、難易度に合わせてどのような言葉かけをするか、付箋機能を使って意見交換をしたものです。オンラインでは、チャットや Google Jamboard(電子ホワイトボード)を共有したグループワークを取り入れ、主体的に参加しやすい環境づくりを意識しています。
単元「現代的なリズムのダンス」では解説付きの動画を配信し、ロックやヒップホップなどの現代的なリズムの特徴をとらえて全身で踊ることを課題にしました。授業後は、毎時の記録としてGoogle foamでフィードバックを促しています。学生の意見や要望を授業に取り入れ、現在もwithコロナ時代における学習の進め方や教材を研究しているところです。
教員自身も、学生と同じ学び手として時代の変化を受け容れ、一緒に取り組んでいく姿勢を示していきたいと思っています。