環太平洋大学体育学部で開講されている「健康科学概論」(授業担当者:十河直太)では、運動と健康に関連する要素を様々な面からアプローチし、2年次以降に体育学を専門的に学ぶための基礎知識を獲得することを目的としています。
卒業必修科目ですので、体育学科の学生は全員この科目を履修することになります。
今年度、この授業は「オンデマンド授業」により展開しており、学生は事前に動画を視聴したうえで、事前課題と事後課題に取り組みます。また、それぞれの単元では、学生がお互いに意見を述べることができる「意見交換」の場を設けています。
第1回目の授業では「健康とは?」をテーマとして学びました。
学生にはまず最初に「健康とはどのような状態を指すか?」について考えてもらいました。
学生の回答をみると、
「健康とは運動や食事を取ることができ、精神的にも安定している状態のことを指すと思う。」
「健康とは、規則正しい生活をしていて、かつ、適度な運動をしている状態だと思います。」
「健康とは病気などがなく、一般的な生活が送れている状態のことだと思う。」
など様々な回答がありました。
学生一人ひとりが「健康」について一度深く考えた上で、健康の定義(WHO憲章前文)「健康とは単に病気あるいは病弱でないというだけでなく、身体的、精神的、社会的に完全に良好な状態である」について解説し、さらに日本人の平均寿命・健康寿命の変遷やメタボリックシンドロームやロコモティブシンドローム、フレイルなどの健康問題を知ることによって、学生の時から「健康」に対して意識することの重要性を学びます。
健康科学概論ではその他にも「生活習慣病」や「女性アスリートの健康」、「骨と運動」などを健康に関する様々な内容について解説します。アスリート・教員・スポーツ指導者を志している皆さん、ともに楽しく学びましょう。