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2021.08.27 人材育成

授業紹介「キャリアマネジメントⅡ」 ~中高保体教員への道~担当:赤松敏之

本大学では、体育学科を中心に中学校・高等学校の保健体育教師を目指す学生が多くいます。
その学生たちの目標である保健体育教師になるためには、その科目の教員免許を取得した上で、
各自治体で行われる教員採用試験に合格をする必要があります。
教員採用試験は、「筆記試験」、「面接・討論試験」、「実技試験」、「適性検査」などで構成され、
教師としての資質・能力など多面的に審査されます。
そのため本大学では、教員採用試験に現役合格を目指して次の表のような多くの対策講座・授業が設けられています。

その教員採用試験対策講座のから、今回はキャリアマネジメントⅡ(以下、CマネⅡ)という講座を取り上げます。
主に一次試験で行われる筆記試験を通過しなければ最終の二次試験には進めません。
他の授業とともに部活動やアルバイトなどで忙しい学生たちにとって、
継続的に保健体育の専門教養や教職教養を行うことはかなり厳しい状況です。
そこで、本格的に教員採用試験の始まる3年後期より早く行われるCマネⅡで保健体育専門教養を徹底的に行うこととしました。
方法としては、教員が学生たちに専門教養を教え込むのではなく、学生が主体となってグループごとに問題を順番に作成し、作成したグループがその問題の解答について解説するというものです。
学習指導要領に基づく保健体育専門の参考書を全員が購入し、各グループ5~6人で分担して担当する領域について問題を作り、全員(令和3年度は70人)で問題を解いていきました。

終了後のアンケートで、
「専門教養を勉強するきっかけになった。」
「問題を作る難しさを感じた。」
「参考書の厚さにびっくり。努力が必要と感じた。」などの感想が多くありました。

コロナ禍でオンラインで行うことも多く、グループで深め合う活動が少なかったことなど改善点もありますが、多くの学生の学ぶ意欲に火をつける講座とはなったようです。

※右写真:教員採用試験夏期対策講座開講式の様子(令和3年8月2日)