授業紹介「水泳Ⅱ(マリンスポーツ実習)」担当:和所泰史・嘉門良亮・木原珠子
今回紹介する授業は水泳Ⅱ(応用)です。
授業担当者は、和所泰史、嘉門良亮、木原珠子で、水泳Ⅰで学んだ基礎泳力を発展させ、臨海での実習を行います。
授業は3日間の集中講義です。
1日は安全スイミングスクールで泳法の確認やスノーケル、フィンなどを使って臨海授業で必要な泳法を学習します。
あとの2日は、岡山県の西脇海水浴場で臨海実習を実施しました。
臨海実習では岡山ライフセービングクラブの熊澤一彦さん、藤原正行さんに、ガードを行っていただきながら、カヤックやSUPといった海のアクティビティの指導を受けました。初めてのカヤック、SUPでは転覆したり、落ちたりすることもありましたが、慣れるとスピードを出して全員が自由に操作できるようになりました。
水泳Ⅱ(応用)の目的の1つに、JLA(日本ライフセービング協会)認定のサーフライフセーバー資格を取得することがあります。
水泳ⅡのSA(スチューデント・アシスタント)に来てくれた中西将吾、眞鍋朋晃(ともに体育学科4回生)もサーフライフセーバー資格取得者です。
授業の後半では臨海での救命救助を行い、海での楽しみ方を学習する反面、海の危険性も学習する機会となりました。
受講者のレポートには、
「今回、海は危険ということを学びました。プールより海の方が浮力が強く、浮きやすいですが、急に足がつかなくなったり、大きな波が来て海水を飲みパニックになったりすると体に力が入りすぐに沈みます。もし実際に誰かが溺れている場面に遭遇した時、今回の実習で習ったことがとても役に立つと思いました。」
「個人的にはSUPがとても気に入って波に揺られながらのんびりと漕ぐ時間が好きでした。これから社会人になって1つの趣味として是非続けたいと思いました。そしてこれから万が一必要になるかもしれない人命救助の仕方も学び、ただ助ければいいのでなく自分の身を守り安全に救助するということも知れとても学びの多い授業になった。」
「すべての活動が楽しく始めての経験だったので本当に水泳Ⅱを履修して良かったです。初めてのことを経験するときは絶対に初めの方は上手くいかないことが普通だと思います。そこで、一生懸命練習することで上達しそれを好きになるといった事が起こると思います。本当に楽しい実習になりました。」
等が、書かれてありました。
日本は四面を海で囲まれていることから、常に海水と遭遇する機会があります。
そのため、水泳Ⅱは海水の特性を理解する貴重な体験学習の場です。
また、近年、豪雨災害が起こっており、今後も遭遇する可能性があります。
そのため、ウェットスーツを着用することで着衣泳の技術を身につけ、水難事故を防ぐ能力を養うこともできます。
是非、臨海での安全管理能力を身につけ、やがてはライフセーバー資格取得を目指し、水辺における悲しい事故を減らしましょう!!