9月17日~18日に埼玉県熊谷市で日本学生陸上競技選手権が開催され、本学陸上部からも約40名の選手が出場し、大学日本一を決める舞台で堂々たるパフォーマンスを発揮しました。7名の選手が入賞を果たし、中でも女子100mハードルの芝田愛花さん(体育学科3年)は念願の日本一に輝きました。これまでも本ホームページでスポーツ科学センターの行っているパフォーマンス分析の例を紹介してきましたが、今回は一年生ながら男子200mで3位に入賞した池下航和君(体育学科1年)のレースを紹介します。
池下君の200m決勝は100m通過時点で8番手でしたが、180m通過時点で3位に上がる「後半型」の展開でした(写真左下)。後半80mを10mごとに区切った速度を見ると5月の中四国インカレ(中四IC)時より、今回の全日本インカレ(日本IC)のほうが減速が小さくなっていることが分かります。この要因として、ストライドを大きくできたことが挙げられます(写真右下)。池下君を担当する梶谷コーチ(体育学科教員)は「彼のレースはタイムのよい時ほど後半まで伸びのある走りを維持して減速が小さい傾向にあった。夏場にスピード強化に取り組んだ結果、ややストライドが短くなりタイムも思うように伸びなかったため、この大会に向けて後半のストライドを取り戻すためのトレーニングを積んだ成果が出た」とコメントしてくれました。成果を目に見える形で示すことで、実施したトレーニングの検証に役立ち、今後の競技人生・指導者人生がよりよいものになることを期待しています。
IPUスポーツ科学センターでは学生によるパフォーマンス分析チームを立ち上げました。ここまで明石助教が中心になって実施してきた活動を学生主体で実施できる体制を目指しています。高校生のみなさんもIPUで、スポーツ科学を活用したサポート活動を行いませんか?みなさんのお越しをお待ちしております。