9月23日に道後山クロカンパーク(広島県庄原市)で開催された「全日本大学女子駅伝中国四国地区選考会」で環太平洋大学が優勝し、3年ぶり2回目の全日本大学女子駅伝(杜の都駅伝)出場を決めました。その立役者の一人である田辺実優さん(2年)は、レース後「トラックでの練習を一度もできていなかったので、想定よりも良いタイムで走れて驚いた。インスパイアがあって本当に良かった」と語りました。
5月の中国四国インカレのレース中、突如、彼女の足を襲った強烈な痛みは立方骨の疲労骨折によるものでした。以降、4ヶ月に渡って環境制御室での低酸素トレーニングと免荷トレッドミルを用いたランニングに終始した田辺さん。屋外でのトレーニングは、芝生でのごくごくゆっくりのジョギングにとどまりました。この日のレースに出場するかどうかも前日の夜まで迷っていましたが、様々な観点から出場すべきかどうかを考え抜き、当日朝に出場を決断しました。当日は、違和感の残る足を悪化させないことを最優先し、力をセーブしながらの走りとなりましたが、この4ヶ月のトレーニングは彼女を大きく成長させていました。総合1位の堀尾和帆さん(2年)に続いて学内2位でフィニッシュ、チームの優勝に大きく貢献しました。
幸い、その後も足は悪化することなくトレーニングを継続できています。想定外の走りができた先日のレース結果も「本当はとても悔しい」と漏らした彼女は、「1ヵ月後の全国に向けてここから仕上げていきます!」と気合十分。全日本大学女子駅伝は、日本テレビ系全国ネットでテレビ中継されます。田辺さんをはじめとする環太平洋大学・女子駅伝チームの活躍に是非ご注目下さい。