陸上全日本インカレで女子100m2位の石堂選手を分析!
9/9~9/11まで開催された陸上競技の日本インカレに今年も多くのIPU生が出場し、女子100mで石堂陽奈(体育2年:立命館慶祥)が2位、女子100mハードルで芝田愛花(体育4年:恵庭南)が3位、女子400mリレーで2位に入るなど、多くの種目で入賞を果たしました!今大会では明石研究員とそのゼミ生である神谷拓(体育3年:福岡第一)がレース分析を実施しました。ここでは女子100mで惜しくも準優勝だった石堂選手のレース分析データを紹介します。
準決勝を1位で通過するなど好調で迎えた決勝レース。前半の素晴らしい加速でトップを快走しましたが最後の最後で山梨学院大学の青野選手に逆転を許しました。レースデータを見ると決勝では30~50mで抜群の速度を出せた一方、80~100mで準決勝より大きく減速していたことが分かります(写真左)。前半を速く走れた分、後半に疲労がきたのかもしれません。また、石堂選手本人は「勝てると思い最後固くなってしまった」と話しており、焦りが失速を招いた可能性もあります。1位との差は0.02秒と僅かだったことを考えるとゴールの瞬間の姿勢だけで勝敗が決したかもしれません(写真右)。それほど惜しいレースでしたが準決勝で敗退した昨年と比べるとどの局面も速くなっていることもデータから分かり、大きく前進した一年であったのは間違いありません。今後のさらなる飛躍が期待されます。
(スポーツ科学センター研究員 明石啓太)