IPU
スポーツ科学センターInstitute of Sports Sciences

「A survey of the actual menstrual status of college female students（女子学生の月経を含むコンディションに関する実態調査）」

月経に関する教育は、若年層の女子にとってはデリケートなことであり、将来の健康にも繋がる重要な内容でもあるため、月経を含めた女性の健康問題を気軽に相談でき正しい情報を得られる環境づくりが必要といえます。


本研究では、IPUスポーツ科学センター女性アスリート支援プロジェクトにて、継続的に実施している女性アスリートおよび女子学生の月経・運動・睡眠等の調査をもとに、コンディションの実態調査と、月経痛の程度によるコンディションの相違を検討しました。

主な結果は、調査対象200名のうち、月経痛を呈している者が、月経前では60％、月経中では93％おり、このうち中等度以上の痛みを抱えている者が、月経前では25％、月経中では60％にも及んでいる実態が明らかになりました。月経1週間前の痛みの程度と月経中の痛みの程度には、有意な正の相関関係が認められました。月経痛の程度、運動習慣、睡眠の質には、明確な関連は認められませんでした。
本研究によって、月経諸症状や痛みは、個人によって種類や程度が様々であり、睡眠の質評価も様々な要素が複雑に関連していることが示唆され、事例検討も併せて行うことが大切であると再認識されました。


本学では、女子学生が女性特有の健康問題に対して大きな不安や困難なく、安心して大学生活を送ることができるよう、現在のみならず将来を見据えた健康教育を行うことを目標に、女性アスリート（女子学生）支援プロジェクトや女性アスリート相談窓口を開設しています。
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＜論文情報＞

タイトル：A survey of the actual menstrual status of college female students

著　者：Maki Maekawa, Aya Miyamoto, Hiromi Ariyoshi, Koji Miura