「嚙み合わせ」や「口腔内環境」が競技パフォーマンスや健康に関与
日頃、あまり意識することのない「嚙み合わせ」や「口腔内環境」は競技パフォーマンスや健康に大きく関与します。
IPUスポーツ科学センター・アスリート歯科プロジェクトでは、
学生の競技力向上や健康増進につなげることを目的に、講義・演習を行っています。
今回は、講師に、東京歯科大学 口腔健康科学講座 スポーツ歯学研究室 教授 武田友孝先生、
株式会社ロッテ中央研究所 噛むこと研究部主査の菅野範様、
岡山県歯科医師会、IPUスポーツ科学センター客員教授 東原慶和先生をお招きしました。
「噛み合わせの重要性」「口腔環境が競技パフォーマンスや健康に及ぼす影響」について講演いただくとともに、
実際に「咀嚼能力チェック」「咬合力の測定」「噛みしめ時と安静時での筋力発揮の測定」
「噛み合わせを変化させた場合の平衡機能」を測定しました。
その結果、足趾筋力は、噛みしめている時の方が安静時よりも筋力がアップする傾向がみられ、
平衡機能の測定では、噛みしめが強い側に重心が偏る傾向がみられました(左下写真)。
今後も、IPU・環太平洋大学では、スポーツ歯科に関する研究・教育を行っていきます。
学生の競技力向上や健康維持増進、そして将来の健康を見据えて、
大学生のうちから口腔環境のケアができるようにしていきたいと考えています。
*関連記事
噛むことの効果が科学的に裏付けされています(右下写真)
2023年6月23日 東京新聞
2023年6月23日 東京新聞 TOKYO Web
https://www.tokyo-np.co.jp/article/258334