アナリストとは選手及びチームを目標達成に導くために、
情報戦略面で高いレベルでの専門性を持ってサポートするスペシャリストのことを指します。
現在、サッカー部Aチームのアナリストを務める羽山温音さんにアナリストの役割、やりがいについてインタビューを行いました。
Qなぜアナリストの道に?
羽山さんは、元々ゴールキーパーとして入部しましたが、プロチームとの公式戦の際、
相手のセットプレーを分析してと先輩から言われたのがきっかけで、分析に興味を持ちました。
映像で何回も見て対策したのに、実際の試合で見た通り失点してしまうのが不思議で、
もっと細かく分析をしてみようと思い、アナリストの道を選びました。
Q実際に分析を行ってみて、困ったことはありましたか?
実際に1年生の5月から分析を始めましたが、最初は前例が無く、手探りの状態でスタートしました。
自らさまざまなやり方を調べ、試行錯誤しながら、分析を行いました。
その中で何が正解なのか、不正解なのかが分からず、チームの勝利に貢献が出来ているのか?と疑問に持つことも少なからずありましたね。
Qアナリストとしてのやりがいは?
先ほどの話にも繋がりますが、試行錯誤していくうちに自分なりのやり方を身につけることが出来ます。
問題解決能力や課題発見能力の向上と言い換えることもできます。
チームの勝利の分析が、自分自身の能力の向上にも繋がっている気がします。
スポーツアナリティクス実習(担当:体育学科、仙波慎平・早田剛)というスポーツのゲーム分析を行う授業の中で、
数値の扱い方やプレゼンテーションの方法を学び、自分の方向性に自信を持てました。
分析のやりがいは、自身が分析する前後のチームデータを比較してみると、
セットプレーの得点割合が2.5倍増加しており、分析の成果が客観的に見れています。
また、ミーティングで、対戦相手のスカウティングや試合の振り返り(フィードバック)などでも、
選手達が意見をよく聞いてくれたり、質問をしてくれるようになりました。選手・コーチから信頼されているのが実感できます。
また試合の勝敗はもちろんですが、事前に分析したプレーを防いだり、得点を挙げることができると、言葉にできない程嬉しいですね。
Q将来の目標は?
将来はこの大学で学んだことを生かして、プロチームのアナリストを目指したいと思います。
そのためにも、IPUサッカー部の勝利に貢献しつつ、自身のスキルも向上していきたいと思います。
IPUでは「科学で強くなる」を根幹にスポーツを科学的に分析していきます。今後の羽山さんの活躍に是非期待してください。