6月30日の総理大臣杯中国大学サッカー選手権の決勝で、サッカー部は過酷な天候と連戦を乗り越え、2年ぶり9回目の優勝を決めました。
今回は、優勝の裏で選手たちのフィジカル能力の向上に力を入れてきた学生フィジカルコーチたちが、何を意識し、どの様に考えてきたのか、聞いていきたいと思います。
【学生フィジカルコーチ①】
体育学部健康科学科4年
Aチーム学生フィジカルコーチ
改泉智基さん
Q:今回の大会まで、何を重視してフィジカルのサポートを行いましたか?
A:新チームになってから、主にスプリントの能力を伸ばすことに重点を置き、サポートを行いました。
様々なフィジカル能力の中でも特に自チームのサッカースタイルに必要だったのがスピードでしたので、かなり重要視していました。
Q:決勝まで連戦が続いたと思いますが、何が一番大変でした?
A:連戦に伴って、疲労の蓄積でコンディションが悪くなることが懸念でした。
そのため選手のコンディションを落とさずにトレーニングボリュームを調整しつつ、
その中でも能力をどのように伸ばすのかを考えるのが大変でした。
Q:今後フィジカル面でもっとどういう能力を伸ばしていきたいですか?
A:今年度は特に加速のトレーニングに力を入れてきましたが、
減速やコンタクトはもっと伸び代のある部分だと思うので、これからもアプローチを続けていきたいです。
Q:将来どういったフィジカルコーチになりたいですか?
A:私は現在、サッカー部でトレーニングの指導をさせて頂いている傍ら、柔道整復師の資格取得を目指しています。
将来は、怪我を治せるのはもちろん、日常生活や競技復帰までのリハビリなど怪我から回復した後のサポートと、
そもそも怪我をさせない、または再発させないためのトレーニングを指導できるフィジカルコーチを目指しています。
【学生フィジカルコーチ②】
体育学部健康科学科2年
Aチーム学生フィジカルコーチ
鈴木葵生さん
Q:今回の大会まで、何を重視してフィジカルのサポートを行いましたか?
A:ウエイト中や練習中のフォームをかなり重視しました。
正しく効率よく体を動かすことが良いプレーに繋がってきますので、選手には普段の練習からしつこく指導しました。
Q:決勝まで連戦が続いたと思いますが、何が一番大変でした?
A:連戦で緩くウォーミングアップに入らないように心がけました。
アップ開始前にしっかりと気持ちの切り替えを全員でさせて、アップから集中して行わせました。
選手たちの疲労感と緊張感が高まっている中でのオフ、オンの切り替えをコントロールすることが大変でした。
Q:今後フィジカル面でもっとどういう能力を伸ばしていきたいですか?
A:私はもっと一瞬の加速を求めていきたいです。
加速がさらに早くなれば、相手を瞬時に振り切ることや、リアクションでの対応の速さに繋がるので、
今後もウエイトトレーニングから基礎ベースを固めていきたいと思います。
Q:将来どういったフィジカルコーチになりたいですか?
A:将来はweリーグでの活動を目指しています。
柔道整復師とATの資格を取得し、実践を増やしてメディカルとフィジカルという幅広い活動をしていきたいと思います。
9月4日から1回戦が始まる、総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントに中国地区代表として参加する環太平洋大学のサッカー部の奮闘に、ご期待ください。