学会誌「トレーニング科学」36巻3号にスポーツ科学センターにて実施した車いす陸上選手の低酸素トレーニングに関する研究が掲載されました。
掲載された論文「日本トップレベルの車いす陸上競技短距離選手における低酸素環境下でのスプリントインターバルトレーニングの事例」(トレーニング科学 36巻3号:223-231)はIPUスポーツ科学センターで実施したトレーニングをまとめたものになります。
日本トップレベルの車いす陸上短距離選手を対象に、低酸素環境下でのスプリントインターバルトレーニングの効果を検討しました。
その結果、走行速度は大きく変化しなかったものの、運動後の血中乳酸濃度増加や、各セットにおける最高心拍数と呼吸における自覚的運動強度の低下がみられました。
このことは、低酸素環境下でのスプリントインターバルトレーニングは、日本トップレベルの車いす陸上短距離選手に対して無酸素性作業能力を向上させる可能性を示しています。
今後はこの研究結果から、さらに効果的なトレーニングを検討するとともに、他の競技でも応用できるようにする予定です。
なお、この論文が掲載された「トレーニング科学」は、環太平洋大学図書館にも所蔵しています。気になる方は是非ご覧ください。