プロから学生スポーツまで様々な世代のアスリートを支えるパフォーマンス向上のスペシャリストの佐々部氏がS&Cコーチについて講演
10月31日に第3回目の「IPUスポーツ科学センターウェブセミナー」を開催しました。
今回はバスケットボールのトレーニング指導経験が豊富な、ストレングスアンドコンディショニングコーチ(以下S&Cコーチ)の佐々部氏をお招きし、S&Cコーチという職業について講演していただきました。
スポーツ業界では必要不可欠となる、S&Cコーチですが、まだまだ世の中からは認知されていない職業です。
S&Cコーチは、トレーニング指導やパフォーマンスとフィジカル能力の向上のスペシャリストです。
現在でもトレーナーとして、まとめられてしまうこともあるS&Cコーチについて、役割、S&Cコーチになるにあたって必要な要素、測定の重要性、そして実際のトレーニング内容についてお話ししていただきました。
スポーツ現場のトレーニング指導者になりたい人は多くいるイメージがありましたが、実際の現場では、S&Cコーチの需要に対して供給量が足りていないといった現状があるという事実を教えていただきました。
その現状に対して、どのようなことを学び、どのようなことをやれば、必要とされるS&Cコーチになれるのかを詳しく説明していただきました。
本学生の中でも将来スポーツ現場のS&Cコーチになりたい学生がいるため、S&Cコーチについてより深く知ることができ、今後の行動指標がより明確になる講演となりました。
学生、一般の参加者含め50名程度の人に参加していただきました。
講演後も学生からの質問にたくさん答えていただきました。
<参加者の声>
“S&Cコーチとしてトレーニングなどを実践していくうえで、原則に沿ってトレーニングを考えることや、基礎基本をしっかりすることの重要性がわかりました。また、測定がいかに競技力向上を測る目安になり、その必要性が理解できました。”
“レジスタンストレーニングにより筋肉量が増加することによりパフォーマンスは向上するがバランスを上手くとらなければ効果が減少してしまうということを知ることができました。基礎的な部分を伸ばしていくことが必要であるため今行っている測定を活用しチームのレベルを高めていけるようにしたいと思います。”
“筋力強化だけが大事なのではなく、そのあとのジャンプ力やアジリティ、スプリントなど、筋肥大や筋力増加を土台としてそれ以降のトレーニングを行うことが大切であるとわかりました。
佐々部さんが大切だと思われる各種目のトレーニングも教わりたいと思いました。”
“S&Cの領域はこれまであまり触れてきていなかったため、今回のセミナーはとても勉強になりました。トレーニングの原則の重要性を確認することができ、複合的なトレーニング構築をするように今後は意識していこうと感じました。私は主観で物事を見てしまいがちなため、選手をみる時は客観的に広い目でみるようにしていきます。また、いろいろなところから引き出してくるだけでなく、自分で考えてメニューを構築できるようになっていきます。”
次回のIPUスポーツ科学センターウェブセミナーは12月11日(水曜日)を予定しています。
今年度最後のウェブセミナーとなるため、たくさんのご参加お待ちしております。