アナリストの役割
現代のスポーツでは、チームや選手がより強く、より良い選手となるために、
練習や試合の時に守備や攻撃時のシュート、ゴールなどの回数やその出来栄えについてなどのプレーに関する様々なデータを習得しています。
これらのデータは、分析担当者「アナリスト」が様々な角度から、科学的な分析手法を用いて、
それぞれのプレー状況を「見える化」し、選手やコーチがパフォーマンスや戦術の評価に役立てます。
分析のポイント
練習や試合時に選手やチームのプレーを「いつ」「誰が」「どこで」「何を」「どのようにして」といったことを記録(タグ付け)していきます。
このように、選手やチームが行なったことを、記録して、データを収集していき、これらを数値化・グラフ化(見える化)していきます。
技術や戦術スキルの現在地を確認させることで、自分たちの強みや弱みを理解し、将来なりたい自分たちに必要なものは何であるかを考えさせるきっかけになります。
データの強み
データを収集できれば、今まで主観的に評価していたものが、客観的に根拠をもって説明することができます。
例えば、下記の例を見てみましょう。
AチームとBチームがハンドボールの試合をした時の記録です。
両チームとも得点数は30ですが、攻撃回数が異なります。
攻撃の質を求める式は 攻撃の質=得点数/攻撃回数 で求められるため、
Aチームは60.0%(30/50)、Bチームは42.9%(30/70)となり、Aチームの方が質の高い攻撃をしていたこととなります。
今回は攻撃の質で算出しましたが、シュートの本数を記録すれば、「シュートの質」を評価することもでき、
「誰が」や「いつ」という情報を加えれば、さらに詳細な情報を得ることができます。
項目を自由に設定し、プレーを客観的に評価できれば、さらなるパフォーマンスの向上につながるはずです。
(記事担当:仙波慎平・佐藤伸之)